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金投資の方法を比較~「投資信託」と「ETF」
2024/04/30

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概要

・ETFは相対的に信託報酬が低い傾向にあるほか、リアルタイムでの売買が可能
・金投資信託には為替ヘッジの選択肢があるケースも



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投資信託とETFの比較

ETFは金融商品取引所に上場している投資信託で、一般的な(非上場の)投資信託に比べて信託報酬が低い傾向にあります。また、ETFは上場しているため、取引所の取引時間内であればリアルタイムでの売買が可能です。ただし、取引所での需給によってETFの取引価格が変動するため、市場でのETFの取引参加者が少なく売買が極端に少ない場合などには、希望した値段や数量で売買できない可能性があります。一方で、投資信託は売り手や買い手の多寡に関わらず、1日1回、毎営業日に委託会社が公表する基準価額で売買(設定/解約)が行われます。

金価格に連動する投資信託とETFの比較

金投資の手段となる投資信託やETF(以下、金ETF)は、特定の金価格に連動するように設計されています。金価格に連動させる手段には、それぞれ金の現物を保有するものと、金先物取引を活用するものがあります。また、金価格に連動する投資信託の中には金ETFを投資対象とするものがあります。

金の現物を保有する投資信託やETFは、資産の裏付けとして残高に応じて現物の金を購入し、保有します。なお、金ETFの中には条件を満たした場合に金の現物への転換を請求できるものがあります。

金価格は1トロイオンス当たりの米ドル建てで表されます注1。そのため、金に投資を行う際には投資信託やETFの別を問わず、米ドル・円の為替変動の影響を受けますが、一部の投資信託では為替ヘッジを行うコースの選択が可能なため、為替変動の影響を抑制しながら金投資を行うことが可能です注2

注1:円やグラムなどで公表されている国内の金価格は、1トロイオンス当たりの米ドル建ての金価格を換算して算出されています。
注2:為替ヘッジは為替変動の影響を完全に排除できるものではなく、為替ヘッジ後の金価格は為替変動の影響を受ける場合があります。
注3:投資信託証券などへの投資を通じて間接的に金の現物に投資するものを含みます。
注4:信託財産留保額が設定されていないものや、売却時のみにかかるものなどがあります。



ETFでも投資信託と同様に基準価額(1口あたり純資産額、NAV)が算出されますが、実際に売買できる金額(取引価格)は取引所での需給によって変動するため、基準価額との乖離が生じることがあります。



※これらの個別銘柄についての記載は、特定銘柄の売買勧誘・推奨することを目的としたものではありません。
※信託報酬は2024年3月末現在。※売買代金/日は2023年3月31日~2024年3月29日の平均。
※海外上場の金ETFの売買代金は上記期間の平均為替レート(1米ドル=144.54円)で円換算。
出所:ブルームバーグのデータを基にピクテ・ジャパン作成

●当資料はピクテ・グループの海外拠点からの情報提供に基づき、ピクテ・ジャパン株式会社が翻訳・編集し、作成した資料であり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。
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